主催者、竹村信彦(タケムラシンゲン)について
①何者なのか?
皆さんはじめまして。「zen café」主催者の竹村信彦(タケムラ シンゲン)です。
年齢は33歳。
現在、長野県池田町にある長福寺の住職をしています。
ちなみに、このお寺は曹洞宗という宗派の寺院です。
「何歳から住職になれるの?」
とよく聞かれますが、住職に年齢制限はありません。
私の場合、30歳の時に住職に就任し4年目を迎えました。
周りのお寺の副住職さんよりも年下の新米住職ですが、よろしくお願いします。
正直、周りの方から見ると私は「変わった住職」に映っているのではないかと思います。笑
おそらく、原因はその活動内容。
現在、私は長福寺の住職以外にも、坐禅と茶話会のイベント「zen café」や、DJ坊主としてあづみ野エフエムのラジオパーソナリティーを務めています。
お寺ではなく街中で坐禅をし、ラジオに出演する。
「変わった住職」と言われても仕方ありません。
しかし、これには理由があります。
就任以来、私はあることををテーマに活動してきたからです。それは、
「出かける住職」
なんだか矛盾した言葉ですが。笑
なるべく沢山の方に坐禅(仏教)に親しんでいただけるよう、お寺を飛び出し活動することを心がけてきたのです。
お寺にいない住職。
そんな「変わった住職」が、私DJ坊主の竹村信彦です!
②なぜお坊さんになったの?
「実家はお寺ですか?」
とよく聞かれます。
確かにお寺出身のお坊さんは沢山いますが、私はお寺ではなく一般家庭で生まれ育ちました。
実家は、長野県松川町のリンゴ農家です。
正確にはリンゴ以外にも、市田柿やお米も作っています。
ちなみに、松川村と勘違いされがちですが、町出身のTOWN BOYですのでご注意ください。笑
農家出身のお坊さん。
結構なレアキャラです。
そんなレアキャラな私がなぜ出家をしたのか。
それは「少しでも人の役に立って死んでいきたい」と願ったからです。
きっかけは、中学3年生の時に直面した曽祖母との死別。
当時、畑に出ている祖父母や共働きの両親に代わって私の面倒を見てくれたのは曽祖母でした。
一つ屋根の下でともに暮らし、家族の中で誰よりも私と時間を共有してくれた大好きな「ひいおばあちゃん」。
そんな曽祖母との別れは、私にこれまで感じたことのない喪失感と悲しみをもたらしました。
何よりも衝撃だったのは、「自分の命にも限りがあるんだ」という死の実感です。
「いつか死ぬのに、なぜ生きるのか?」
それ以来、自分が生きる意味は何だろうかと考え続けました。
とはいえ、これだけ大きなテーマです。中学生の私にはすぐに答えは出せません。
モヤモヤのなか月日は流れ、曽祖母の四十九日法要の日。
納骨のため、実家の裏にあるお墓に移動した時のこと、そこにある墓石の数に圧倒されてしまいました。
「こんなにお墓があったっけ?」
もちろん、何度もお参りをし見慣れたはずの墓石です。
しかし、その中にいるご先祖様の今は亡きその命・生涯に初めて思いを馳せたのです。
20基ほどの墓石のなかにいるご先祖様。
「これだけの数の命が紡がれ、私が生まれたんだ。」
曽祖母との死別、そしてお墓参りを通して改めて自分の命の重みを実感したのです。
そして、その時
「生きることに理由なんてないのでは?」
と強く感じました。
「生きる意味なんて分からなくても、これだけ沢山のご先祖様のお陰で生まれてきたことは無条件に尊いことなんじゃないか」と。
それよりも大切なのは、
「いつか死ぬのに、なぜ生きるのか?」
ではなく
「いつか死ぬまで、どう生きるのか?」
ではないのか。
そう考えた時、私は「少しでも人の役に立って死んでいきたい」と決心したのです。
一人でもその人に寄り添い笑ってもらえたら、こんなに幸せな人生はないのではないか。
そのために、人と関わり喜んでもらえる人間になれるよう、出家し修行する道を選びました。
まだまだ道半ばですが、こうして高校生の時に出家し、福井県にある永平寺で修行をした後、現在のレア住職となったのです。
③今後の夢は?何を目指しているか。
30歳の時に長福寺の住職となった私ですが、その時に決意したことがあります。
それは、
「40歳までに10の経験を積む!」
毎年何か一つ新しいことにチャレンジし、40歳を迎えた時には10回の挑戦をした住職になろうと決めたのです。
自分の視野(世界)を広げ、人間としての影響力を高めたい!
そんな願いから始めたチャレンジですが、これまでの歩みはこんな感じです。
30歳 長福寺住職スタート
31歳 「zen café」スタート
32歳 DJ坊主(ラジオパーソナリティー)スタート
33歳 YouTuber坊主スタート(予定です>_<)
なんだか後半はカタカナばかり。笑
33歳になった今年はYouTubeを始めたいと考えています。
ただ、あまりにもやりたい事を詰め込みすぎているので、現在は生活習慣の改善中です。泣
一応、去年の法話の動画を一本載せているので、良かったらご覧になってください。
また、今後は坐禅のライブ配信(ほぼ静止画ですが笑)も考えております。
自由でゆとりのある時間を作るのって、なんて大変で大切なのでしょうか。
時間確保の重要性を再確認しております。泣
とにかく無理をしないのが一番と、自分を存分に甘やかしながら日々挑戦中です。
これからも、様々な分野に挑みたいと思います!
ところで、これまで一貫して私が大切にしてきた目標があります。
それは、「居場所づくり」
家や学校、職場以外の第三の落ち着く居場所を作りたい!
そんな想いで、これまで新しい企画をスタートさせてきました。
居場所とは建物ではなく、心穏やかになれる空間のこと。
そして、そのような空間は場所が作るものではなく、人間が生み出すものであると私は考えています。
温かい心・言葉で寄り添う人間の周りに居場所は作られる。
だからこそ、リアルな場だけでなくバーチャルな繋がりであっても、居場所づくりに結びつくのではないかと考え活動してきました。
壮大すぎる夢ではありますが、10のチャレンジを通して私と関わった方が少しでも安心して頂けるような、温もりのある人間(お坊さん)を目指し努力していきたいと思います。
サッカー界のスパースター、リオネル・メッシ選手が発したこんな言葉があります。
「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」
努力を積み重ね、様々な功績を残してきた選手だけに説得力がありますね。
弱い自分に流されがちな私には、特に胸に響く言葉です。
仏教では、努力のことを精進と言います。
この精進という言葉には、「継続する・習慣化する」という意味があります。
つまり、ただ一度頑張るだけで終わらせるのではなく、目標達成まで毎日継続して取り組んで行くことこそ重要なのです。
居場所づくりという目標も、途切れてしまっては意味がありません。
「zen café」という私にとっての居場所を継続できるよう、これからも精進していきたいと思います!
④これまでの「zen café」を振り返って。
「zen café」をスタートさせて、まもなく2年半が経とうとしています。
始めるまでは、不安だらけの出発でした。
「坐禅なんかに興味を持ってくれるのだろうか」
「こんな、ニヤケた顔の坊主で怪しまれないか」
「誰も来てくれなかったらどうしよう」
しかし、いざスタートしてみると本当に沢山の方が参加して下さり、そんな不安はあっという間に解消されました。
つくづく、悩みは自分の頭の中で作り出されているんだなと実感しています。
これまで参加してくださった皆さま、ありがとうございます!
ただ、もしかしたら今だにニヤケ顔のDJ坊主は怪しまれているのかもしれませんが。笑
皆さんと一緒に坐禅を組む安心感。
茶話会でお話しながら時間を共有する嬉しさ。
自分一人で坐禅しているだけでは決して味わうことのできなかった貴重な時間を、私が一番満喫しています。
最近は茶話会で、好きなYouTuberや松本の美味しいお店の話ばかりしていて、少しは仏教の話もしなよと怒られそうですが。笑
当初は、より多くの人に坐禅を体験してもらおうと始めた「zen café」ですが、気がつけば今や自分が楽しむために続けていのかもなぁと感じています。
こんな、まだまだ未熟で影響力も人間力もゼロの住職ですが、これからも「zen café」で皆さんと心穏やかな時間を共有できたら幸せです。
初めての方も、是非気軽にご参加ください。
お会いできるのを楽しみにしています。
ちなみに、私は食べることが大好きなお坊さんなので、もしよかったら松本や安曇野にある皆さんオススメの美味しいお店を教えてください。笑
最後になりますが、実は今後、蔵シック館を飛び出て行う「zen caféイベント」を企画したいと考えています。
まだまだ計画段階ですが、例えば
・お寺などで坐禅を組み、美味しいものを食べる「日帰り坐禅ツアー!」
・松本のおしゃれなcafeや美味しいお店を巡り、坐禅まで組んじゃう「zen caféグルメマップ!」
なんだか食べてばかり。笑
皆さんの意見を伺いながら実現できたらと思います。
一緒に作戦会議しましょう!
よろしくお願いします。
P.S.個人のインスタグラムやツイッターなどもやっています!
ラジオやオンライン坐禅会やボヤキなど、気まぐれに発信していますので、よかったらフォローしてみてください♪
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