第36回 zen café 坐禅会(オンライン配信)
皆さまのご参加をお待ちしております!
【オンライン坐禅会(第36回定例坐禅会)】
10/31(土)20:00〜21:00@インスタグラムとYouTubeのライブ配信にて。
▼zen caféのインスタグラム
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▼シンゲンさんのYouTubeチャンネル
2020年10月31日 オンライン配信 定例坐禅会 担当:zen café 茶頭 Tokushin
第36回 zen café 喫茶夜咄
「空見上げ、笑顔でゆっくり深呼吸」
1、夢いっぱい元気いっぱいの少年時代
久しぶりの君との再会に心躍る
いつしかの幼心に戻る
必要なものバックパックに背負って
夢いっぱい詰め込んで旅に出た日
~Micro【One Life】より~
いやぁ季節の変わり目ですね!昼と夜でも、昨日と今日でも、寒暖差が激しいです(×_×)体調崩しがちな時期ですが、皆様変わらずお元気でお過ごしでしょうか?
上に挙げましたのは、2008年7月9日リリース、Microさんの 2nd ALBUM『MAX OUT』より「One Life」という曲の一節です。この一節を聞いてTokushin和尚の頭の中には、幼なじみと久しぶりの再会を前に、少年時代の思い出がよみがえってきた。あの頃は怖いものなんてなかった。夢と希望だけがあふれてた。良いときだった。なんて情景が思い浮かびました。若さってイイっ!(笑)
もちろん、我々は年齢を重ねれば重ねるほどに、夢と希望でない現実を目の当たりにし、壁にぶつかり、叩かれ、伸ばされながらも、世間と歩調を合わせて生きていくわけですが、その一方で、あまりにも自分らしさを抑えこみすぎてしまったりすると心が悲鳴を上げてしまいます。年を重ねた今も少年の心を忘れてない人を見るとうらやましくなったりもします。笑顔が消えて、うつむいて、外に出るのもおっくうに感じたりして。また、十人十色いろんな思いを抱えながら人間は生きているわけですが、誰しもが健康体で、楽しく人生を過ごしたいというのは共通の思いです。では健康のコツって?元気に生きるコツって?今日は自律神経と呼吸から健康を得ていきたいと思います☆
2、自律神経と呼吸と健康
いやなことがあると笑顔は消えて 自然に顔は下を向き 姿勢が悪くなってしまいますね
すると気道が狭くなり呼吸が浅くなり血流も悪くなります
そうして自律神経がますます乱れてしまいます
ですので整えるためには逆のことをしてあげればいいのです
また「スマホ首」などというように 長時間スマホを持ってうつむくのも 呼吸が浅くなる要因ですね〈中略〉
外出時や気分をリセットしたいときなど 是非空を見上げて自然を感じてみてください〈中略〉
口元をゆるめて リラックスして〈中略〉
あたまの中をからっぽにして〈中略〉
とにかく細かいことは気にせず ゆっくり深く息を吐くことが大事です〈中略〉
ストレスで乱れた自律神経が整いますよ
~小林弘幸著、一色美穂画【まんがでわかる自律神経の整え方】より~
自律神経研究の第一人者、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生の著書『まんがでわかる自律神経の整え方』より一節を紹介します。
小林先生によりますと、「健康」とは、60兆個といわれる細胞の隅々まで質の良い血液を流すこと。そしてそれを司っているのが自律神経である。とのことですが、そもそも自律神経とは、血液や呼吸、代謝や体温調整などを24時間休み無く、私たちが意識せずともコントロールしているもの。だそうです。なので、自律神経の働きが安定していれば「健康」であるとも言えるそうです。さて、私たちの身近に聞く自律神経ですと、自律神経失調症という病名があります。その症状は多岐に渡るそうですが、原因があるようなないような、だけどなんとなく体調が悪い。そんな風に感じたときは、自律神経の失調、つまり自律神経が乱れているのかもしれないそうです。
そんな自律神経の乱れを整える方法の一つとして、小林先生は、空を見上げて、背筋を伸ばして、笑顔でゆっくり深呼吸することを勧めていらっしゃいます。「そんなことで整うんだったら世話ないわ!」なんて声が聞こえてきそうですが(笑)ただその反面、毎日なんとなく調子が悪い。と感じている方の中で、空を見上げて背筋伸ばしてゆっくり深呼吸する習慣をお持ちの方はいらっしゃるのでしょうか??論より証拠。花より団子。お金も時間もかからないことで自律神経が整って体調が良くなったらもうけものではありませんか?😃Tokushin和尚も外出時、気づいた時にどんどんやっていこうと思います☆そして、スマホを手放し深呼吸と共にリラックスして坐るzen café 坐禅。これも自律神経の乱れ解消の一助にぜひ活用してください😄
3、~春は花~
「本来面目(ほんらいのめんもく・めんぼく)」
春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷しかりけり(すずしかりけり)
~道元詠、面山瑞方編【傘松道詠】より~
自律神経の乱れ、スマホ首の解消のため、外に出て、空を見上げて深呼吸し、周りを見渡すと、そこには長福寺の黄金の大銀杏が!(笑)というわけで、ここでは美しい四季を詠んだ和歌を紹介しようと思います☆
道元禅師が詠まれた和歌を、面山瑞方禅師(1683-1769)が江戸時代にまとめた和歌集『傘松道詠』より「本来面目」という題が付される和歌です。道元禅師の和歌というよりも、川端康成さんがノーベル文学賞受賞記念講演で紹介した和歌。としてご存じの方も多いのかもしれません。
一見しますと、歌自体は日本の四季の趣きを詠んだもの。と誰しもが感じるわけですが、この和歌にはタイトルが「本来面目」と付されています。本来面目とは禅語でして「各人が本来具えている真実の姿」と禪學大辞典(大修館書店)には記されます。ですのでTokushin和尚的解釈としましては、この和歌は、「大自然の事象は本来具えているものがそのままに出ているから趣き深いのだ。翻って我々人間はどうなんだ?本来具えているはずの真実の姿はどこへ行ってしまったんだ?もともと具えていた真実を探し出して、そして磨きなさい。」そんなメッセージを感じる和歌なんです。
空を見上げて深呼吸し、こころが整い、余裕を持って周りを見渡すと、見落としてた自然の趣きを感じることができます。ところがそれは今突然現れたものではなく、もとよりそこにあった美しさです。我々人間ももともと真実の姿を自分の中に持っているのに、忙しくて、こころが乱れて、余裕がなくて、自分の真実の姿を見落としてしまっているのではないでしょうか。自然の美しさに触れることで、見落としてた自分の中の美しさの再発見もできるのかもしれませんね😃
ちなみに、ここで挙げました【傘松道詠】には、「坐禅」という銘が打たれた歌もございます。参考までに紹介致します。こんな和歌です。
「濁りなき 心の水にすむ月は 波もくだけて 光とそなる」
いかがでしょうか。この歌で月に例えられたのは、己の不動心でしょうか。それとも悟りの境地でしょうか。Tokushin和尚の脳裏には、澄んだ水面に映るまん丸のお月様。そのお月様は水面に波が起きても崩れない。崩れないどころか月に迫った波の方が砕けてしまう。そしてそのお月様は静かに光照らし続けている。こんな情景が浮かびました。水面に映るお月様は、実際のお月様ではありません。お月様を映したもの。です。
「澄んだ気持ちで、何にとらわれるでも無く、坐禅を行じたならば、心の水面は鏡のごとくに整い、それは結果的に真理という月を、自身の心の水面に投写することになり、いかなる妨害にも悩みにも負けない光となって照らす。」Tokushin和尚はこんな解釈で捉えました☆ 今日は坐禅して、、、心静めて、、、さぁいかがでしょうか?こころの水面にまん丸のお月様は映りましたか??😊
4、手を重ねて胸にあててごらん
手を重ねて胸にあててごらん
それは温かくそして光るもの
その土も火も水にもあの空も
花鳥風月 すべてに宿る One Life
~Micro【One Life】より~
最後もMicroさんの「One Life」という曲の一節です。皆様はこの詩から何を感じますでしょうか?
手を重ねて胸にあててみて、そして温かく感じたもの。それってもとから持ち合わせている自分の真実の姿かもしれません😃花鳥風月、四季折々の自然の姿。それはもとより持ち合わせている大自然の真実の姿。健康も本当の自分もどこかに遠くにあるのではなくて、自分の中にだけある。見落としているだけで、もともとある。Tokushin和尚がこの詩からそんなことを連想しました。健康も元気も楽しいも、もともと自分の中にあります。残念ながらコンビニにも売ってません(笑)こころが疲れる前に、空見上げ、笑顔でゆっくり深呼吸していきましょう😊長野県は星も綺麗ですよ😊
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文責:Tokushin
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