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第56回 zen café 坐禅会(オンラインのみの開催)


6/25(土)開催の第56回zen café定例坐禅会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンライン開催とさせていただきます。

【日時】2022年6月25日(土)18:30〜20:00

【視聴方法】Instagram/YouTube



※7月からは松本市・蔵シック館にてリアル坐禅会を復活致します!現時点では、松本市に「まん延防止等重点措置」若しくは、「緊急事態宣言」が出た場合にのみ、開催中止と致しますが、基本的にリアル開催をして参ります!お申し込みは、第56回定例坐禅会の開催翌日である、6/26(日)AM10:00~となります。定員は20名様とさせて頂きます。また、7月から、みなさまとお会いできますことを楽しみにお待ちしております😄







2022年6月25日 オンライン開催 定例坐禅会 講話担当:Tokushin和尚



第56回 zen café 喫茶夜咄


 「まつり」




1、何もかも既に持ってるのにね



で、一体何がほしいわけ

誰に勝ちたいわけ

なかなか気づけんよね

何もかも既に持ってるのにね


~藤井風【まつり】より~



 今回採りあげさせて頂くJ-POPソングは、藤井風さんの2022年リリースのアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」に収録の「まつり」という曲です。ここで紹介しました一節は、「何が欲しいの?」「誰に勝ちたいの?」でも、「何もかも既に持ってるのにね」って歌詞ですが、この歌詞から皆様は何を思われましたでしょうか?😊


 仏教の言葉に「一切衆生、悉有仏性」という言葉があります。これは涅槃経に記される言葉でして、後世に渡って様々な解釈が為されていった言葉ですが、基本的には「生きとし生けるものはすべて生まれながらにして仏となりうる素質をもつということ。」という考え・教えです。Tokushin和尚は、この藤井風さんの歌詞を見たときに、「一切衆生、悉有仏性」に通ずるものを感じました。本当はみんな元々良いものをもっている。でもなかなかそれに気付かないまま、自分を卑下し、周りをうらやましく思い、日々の生活もつまらなく感じている。周りを見て文句を言う前に、自分を見つめ、自分を大切に。すると自分の中の良いものがだんだん見えてきて、少しずつ自信がついて、そして周りがうらやましくなくなり、いつもの普通の日々も明るく楽しく感じるようになる。変えるべきは他者ではなく自分。まず見つめるべきは他者ではなく自分。自己肯定感は他者からの評価からも生まれますが、自分で自分の良いところに気付いて、自分を褒めて、自己肯定感を上げることだってできます。自己肯定感が上がれば、それは「自信」となります。自分に自信があると、何でも楽しんで捉えられるようになります。これこそが、楽しい毎日、楽しい人生への近道なのではないだろうか?Tokushin和尚は、そんな考えで日々を過ごすように努めております😃そして今日も自分で自分を褒めてやります。よーし!Tokushin和尚!今日もよく頑張った!おつかれさん!!😊😊😊




 

2、わたしはわたしでよかった



 あるとき、同じような悩みを持つ30代の女性と話す機会があった。

女性「パニックってつらいですよね、死んじゃうんじゃないかと思うんですよね、大げさでなくて」

青木「そうね、本当に、何度か救急車にもお世話になったから」

女性「そうなんですか」

青木「息ができない、となるの。でも救急車に乗ってるうちにおさまってきて、あれ?ごめんなさい、平気になりました、なんて隊員の人に言ったりして」

女性「なんだかわかります。さやかさんの言ってること」

青木「安心したからおさまった、なんてこともひとつあるかな、と思って」

女性「はい」

青木「自分を安心できる環境に整えておく、というのが大切かなと思いました、そのとき」

女性「だから治ったんですか?」

青木「治った、とも思っていなくて。クスリを飲まなくてもいいくらいにはなった、という感じかな。わたしは小さなことを大きく捉えてしまう、もう駄目だーみたいな、人からするときっと、まあいいかと思えるようなことで」

女性「はい」

青木「クスリは飲まなくてもいいけど、自分をもっと整えていきたいし、見直していきたいと思ってます、それが良くなっていってる理由かと思ったり。」

~青木さやか著【厄介なオンナ】より~




 Tokushin和尚と同世代の方からすると、一世を風靡したお笑い芸人。という印象が強い青木さやかさんですが、もともとはフリーアナウンサーとしてデビューされ、現在は一児の母となられ、タレント、俳優、エッセイストとしても活躍されていらっしゃいます。ここで紹介致しますのは、青木さやかさんのエッセイ集「厄介なオンナ」の一節です。ご存じの方も多いと思うのですが、青木さやかさんは10年ほど前から、ご自身がパニック障害に悩まされていることを公表されています。今ではだいぶ症状が落ち着いてきたそうでして、薬などの服用もしていないそうです。


 一般的にパニック障害(パニック症)とは、突然訪れる恐怖や強い不安によって、動悸やめまい、呼吸困難などの症状が現れ、死んでしまうかもしれない。と思うほどの恐怖を感じたりする疾患だそうでして、実際に青木さんもそういう体験があったことを本エッセイに記していらっしゃいます。また、検査しても臓器などに異常は見つからず、動悸息切れなどの症状もすぐに治まりますが、間を開けて同様の発作が繰り返し出るそうです。そして、「あの発作がまた出るかもしれない」という不安で、通常の社会生活を送ることも、ままならなくなるそうです。原因はストレスや過労、睡眠不足などとされますが、確固たるメカニズムはまだ明らかになっておりません。


 そんな原因不明の症状をどうやって青木さんが克服したかといいますと、青木さん自身は、はじめは投薬治療によって、パニックが起きなくなり、薬さえ飲んでいればパニックが起きなくなる。という実感を得たことから、だんだん自信がつき、穏やかな毎日を取り戻したそうなんですが、ある日、薬を飲むのを忘れてしまったのをきっかけに、薬を服用せずともパニックが起こらないことに気付き、今に至るそうです。そして現在気をつけていらっしゃるのは、「自分を安心できる環境に整えておく」こと、「小さな事を大きく捉えない」ことだそうです。これはもちろん、「心も体も両方整えておくこと」を意味していますが、パニック障害という大変な疾患に対しても、最終的には、心身の充実・心身が整っていることなどが、根本治癒に近づく大切な事柄であるとして、実践されていらっしゃると感じました。そして「小さな事を自分の中で勝手に大きく捉えすぎてしまう。」これも心当たりがありますよね。はたから見たら取るに足らない小さな事を、自分だけが大きい問題と感じ、クヨクヨ悩んでしまう。「前髪が決まらない」「急いで出たら、服装と靴が合っていない気がする」でも、周りは全く気付いてもいなかった。笑 そんな経験は誰しもがあるのではないでしょうか。小さな事を自分で大きくするから疲れちゃうんです。小さな事は小さいままにそこにいます。放っておきましょう😃禅の言葉に「放下着(ほうげじゃく)」という言葉があります。元来は「一切の執着を捨てなさい」という教えですが、いきなりこれをまともに実行するのは難しすぎますので、まずは「小さな事はそのままに放っておきなさい」「小さな問題に執着するのはやめなさい」くらいから実践してみてはいかがでしょうか😊

 

 また、青木さやかさんは本書で、こんなこともおっしゃってます。


大学受験全部落ちて、

就職試験全部落ちて、

離婚して、

オーディションも受かったことなくて、

病気もして。

びっくりしてるんだけどね、自分でも。

それでも、

わたしはわたしでよかった、と思っています。


 様々な困難と遭遇してきた青木さん。そんな青木さんが今思うことは、「わたしはわたしでよかった」だそうです。素敵ですよね😊みなさまも、心身を整えて、そして自分で自分を褒めて、愛してあげてくださいね😃



 

 

3、どんな人でも幸福になれる、というのが現代科学の結論ではないでしょうか


 どんな人でも幸せになれる、というのが現代科学の結論ではないでしょうか。

これまでは幸福とは主観的なもので科学的にデータをとりにくいものだとされてきました。しかし、近年では、心理学、経済学、脳科学といった分野で科学的に研究されるようになりました。

 

 たとえば、お金があるかどうかが幸不幸に関係するのかといった問題に関しては、「イースタン・パラドックス」という説が有名です。【中略】イースタリンは、1973年にひとりあたりのGDP(国内総生産)が増加しても、国民の幸福度は必ずしも向上しないという論文を発表しました。

 

 また40代の未婚女性と既婚女性、どちらが幸せかをアンケート調査したデータがあります。結果は、両者の間に差はほとんどありませんでした。つまり、お金があるかどうか、結婚しているか、いないか、子どもがいるか、いないかといった外的な要因では幸せかどうかは決まらないのです。

 

 では何が幸福に関係するのかといえば、心理的な要因ということになります。心理的な要因というとなにやら難しいことのようですが、そんなことはありません。一言で言うと自分自身を受け入れ、「今、ここ」を楽しむことです。

 

 自分の持って生まれたものと、「人生何が起こるかわからない」という偶有性を受け入れることができれば誰だって幸せになれます。もう少し説明すると、自分の容姿や素質、性格、生まれ育った環境を受け入れ、偶然今のような人生になったけれど、それは必然だったのだと受け入れること。

 

 ありのままの自分を受け入れるには、「マインドフルネス」の考えが非常に役に立ちます。マインドフルネスの考えでは、成功や目標を達成することよりも、その過程を味わい楽しむことに主眼が置かれます。普通は成功の向こうに幸せがあると思いがちですが、マインドフルネスによれば成功しなくても幸せになれるのです。【中略】


 マインドフルネスとは、「今、ここ」で起こっていることに対して注意を向け、自分が感じている感情、思考を判断せずに冷静に観察している心の状態のこと。【中略】たとえば、瞑想や歩行禅(歩きながら禅を行っているときは、【中略】特に目的を定めて何かを考えているわけではないので、脳はアイドリング状態になっており、【中略】このとき、脳のメンテナンスを行っているため、瞑想や歩行禅などでマインドフルネスになると頭がすっきりとするのです。

~茂木健一郎著【心が楽になる茂木式マインドフルネス】より~



 数々のテレビ出演でもおなじみの、脳科学者茂木健一郎さんの著書「心が楽になる茂木式マインドフルネス」より、一節を紹介致します。


 茂木さんによれば、いまや、科学の世界では、「幸せになる方法」は明確なのだそうです。「今、ここ」にフォーカスして、「ありのままの自分を受け入れること」と、「人生何が起こるかわからないということを楽しむこと」の2つの内的要因を、心の底から素直に思えたなら、「幸せ」を感じられる。とのことです。


 そして、それを達成するための助けになるのが、マインドフルネスの考えである。とおっしゃってます。マインドフルネスとは何か。については、上記抜粋部分にて茂木さんもご説明してくださってますが、「今、ここ」で起こっていることに対して注意を向け、自分が感じている感情、思考を判断せずに冷静に観察している心の状態のこと。です。、、、はい。お気づきの方も大勢いらっしゃると思いますが、それって坐禅中の心持ちそのものなんです。それもそのはず、そもそもマインドフルネスという概念は、東洋の「瞑想」に端を発しております。そして「瞑想」の一種が「坐禅」ですので、マインドフルネス的考えと、坐禅中の心持ちが似ているのは必然なんです。ということは、科学の立場からは、「瞑想」や「坐禅」の習慣化によって、その方の「人生の幸せ度」はより高く感じるようになる。とも言えるわけです😃





4、毎日愛しき何かの祭り♪



祭り 祭り

毎日愛しき何かの

祭り 祭り

あれもこれもが有り難し

苦しむことは何もない

肩落とすこた一切ない

ない ない

~藤井風【まつり】より~



 最後もまた、藤井風さんの「まつり」より、一節を紹介致します。


 「祭り」って、昔から楽しいものの象徴の1つです。でも同時に、この楽しい祭りは年に何回かしかない、貴重な場。という意味も「祭り」という言葉には含まれていると思います。ところが、藤井風さんはここで「毎日愛しき何かの祭り」という歌詞を書いていらっしゃいます。つまり「祭り」は、年に何回かしかない大きな特別な楽しいもの。じゃなくて、自分の気づきや、心持ちによっては、毎日「祭り」だし、あれもこれも「祭り」だから、苦しむことも、肩落とすこともないでしょう。って歌詞なんです。


 これって、あなたは「今、ここ」を楽しめてますか?楽しいことは、どこか遠くからやってくるんじゃ無くて、もうあなたの中にありますよ。気付いてないだけですよ。そう言われているようにも感じます。


 我々 zen café とご縁のあった皆様には、のんびり坐禅に親しんで頂くなかで、「今、ここ」にフォーカスする感覚をだんだんとつかんで頂いて、そしてありのままの自分を受け入れて頂いて、自分を愛して頂いて、幸せな楽しい人生を過ごす一助として頂ければとてもうれしいです😊😊😊


文責:Tokushin


■第57回 zen café 定例坐禅会 中町・蔵シック館にて開催(同時にオンラインにてライブ配信も予定)

【日時】2022年7月12日(火)18:30〜20:00

【場所】松本市 中町・蔵シック館にて

【イベント内容】18:30-19:00 講話

19:00-20:00 坐禅の組み方・坐禅実践

【視聴方法】Instagram/YouTube





■第58回以降の zen café 坐禅会の予定です😊 8/26(金)18:30〜20:00 @中町・蔵シック館 ●第58回 定例坐禅会( 7/13 AM10:00より、予約受付開始)


9/13(火)18:30〜20:00 @中町・蔵シック館 ●第59回 定例坐禅会( 8/27 AM10:00より、予約受付開始)


10/28(金)18:30〜20:00 @中町・蔵シック館 ●第60回 定例坐禅会( 9/14 AM10:00より、予約受付開始)


11/21(月)18:30〜20:00 @中町・蔵シック館 ●第61回 定例坐禅会( 10/29 AM10:00より、予約受付開始)


12/14(水)18:30〜20:00 @中町・蔵シック館 ●第62回 定例坐禅会( 11/22 AM10:00より、予約受付開始)



※7月からは松本市・蔵シック館にてリアル坐禅会を復活致します!現時点では、松本市に「まん延防止等重点措置」若しくは、「緊急事態宣言」が出た場合にのみ、開催中止と致しますが、基本的にリアル開催をして参ります!また、みなさまとお会いできますことを楽しみにお待ちしております😄




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